京都市左京区・京都大学の近くにある
隠れ家的なお菓子屋さん「LIMOUR」
京都は左京区の手づくり市で有名な知恩寺の近所にある
京風古民家を利用した小さな洋菓子屋です。
焼き菓子の奥深さと美味しさにのめり込んでしまった店主が
洋菓子教室を主宰したのが始まり。
生徒さんからの口コミで教室で作るケーキや
クリスマスケーキをご近所の方や生徒さんのお友達から
リクエストされるようになりました。
そうして最初は土・日曜日の2日間だけ、
教室の傍ら店頭にて販売をしておりました。
店頭で販売をしていると、中で食べられると勘違いされる
ケースが多くなり、また遠方からのお客様には生菓子が
お持ち帰りできず残念がられていました。
そういった次第で、一旦教室は閉めて、店内にてお召し上がり
になれるよう改装し紆余曲折を経て…
現在のスタイルとなりました。
特別なレシピというわけでもなく、恵まれた素材を最大限生かせるように。
特に焼き菓子は材料がシンプルなだけに火入れひとつで違った印象。
しっかり焼き切った粉モノは噛み締めるほどに粉の旨味が味わえます。
たかが焼き菓子、されど焼き菓子......。
卵[平飼いのもみじ鶏の卵]
平飼いのもみじ鶏の卵を使っています。
卵黄の色味は濃い黄色から山吹色まで、飼料で色づけされた色味ではない
ためにバラつきはりますが、コクがあって大変美味しい。
故にプリンやカスタードクリームの色味も味もかなり濃くなります。
また、このもみじの卵白は白身にまで味があり、卵白を主に使うフィナン
シェやヴィジタンディーヌ、メレンゲ等が美味しく仕上がります。
バター[カルピスバター]
乳酸菌飲料の『カルピス』の主原料である生乳を脱脂する際に分離される
クリーム(脂肪分)から作られた高品質なバターでカルピスと同じ生乳か
ら生まれた兄弟商品で色味はやはり純白。
品質の良い牛乳の良質な乳脂肪から作られるため濃厚かつミルキーなのに
くどさが無く、特に焼き菓子作りには最適。
牛乳[蒜山ジャージー牛乳]
牛の品種のひとつジャージー牛から搾れる生乳から作った乳脂肪分無調整
の牛乳。乳質は濃厚で、乳脂率5%、無脂固形分率9%を超える。
栄養価が高くカロチンを豊富に含み、薄い黄金色をしているので
『黄金のミルク』とも呼ばれている。
濃厚なまったりしたコクがあるが、飲み口はスッキリしているのが特徴。
フランス菓子には個々のお菓子由来のネーミングがあるように、
配合や形状等決まり事があっての伝統菓子。
リモールではできるだけ素材をいかし伝統に学び素直に作りたい
と考えています。
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フィナンシェ
フランス語で金融・資産家等(英語だとファイナンス)を意味するこのお菓子は金の延べ棒、すなわちインゴットの形をしている。
粉類:バター:砂糖:卵が同割りのリッチな焼き菓子の定番。
粉類は小麦粉と同割りのアーモンド粉を使う事で更に豊かな深みある風味に。ガレット・ブルトンヌ
フランスはブルターニュ地方の伝統的な焼き菓子。
バターの産地であることからコクのあるバター風味が特徴的。
砕けやすくサクサク、ホロホロした生地の崩れゆく食感と広がるバターの風味。カトルカール
『カトルカール』とは“1/4 が 4 つ”という意味のフランス語 *Quatre-
Quarts で「卵・小麦粉・バター・砂糖の4つの材料を4分の1ずつ使って作る」ことから名付けられたお菓子です。
イギリスでは『パウンドケーキ』と言いますが「卵・小麦粉・バター・砂糖を1ポンドずつ」からきている同じような意味合いのネーミングです。 *カトルはフランス語の”4”であるquatre、カールは”1/4″を意味するquart(s)